
写真の周りにぼかしを入れる方法

- Illustrator
で写真の各辺をぼかしたい。
- 直角の2辺をぼかす必要がある。
- 「ぼかし(ガウス)」で設定していると、拡大縮小に対応できない。
ココがポイント
結論:
- マスクに使用するグラデーションのかかったオブジェクトを作成。
- 写真に対して「不透明マスク」を適用。
皆様こんにちは。ユウスケと申します。
日々の生活で役立つ情報を発信しています。

皆様は、「写真にぼかしを入れたい」
そう思ったことはございませんか?
そういうときは、Illustratorの機能である
「不透明マスク」を使用します。
グラデーションの作り方にコツのいる
「写真の4辺や2辺をぼかしたい」
という方法についても解説があります。
すでに、「ぼかし(ガウス)」で
思い通りのぼかしを実現できている人も
いらっしゃるでしょう。
しかし、「ぼかし(ガウス)」を使用すると
拡大・縮小に対応できないという
デメリットがあります。
そこで、今回は、もう一つの方法「ブレンド」についても
ご紹介していこうと思います。
目次
1.「不透明マスク」とは
不透明マスクとは、濃淡のあるグラデーションのオブジェクトで写真をマスクする方法のことをさします。
黒100%の部分が写真の不透明度が0%になる部分、白の部分が写真の不透明度が100%になる部分になります。
不透明マスクには、「マスクを反転」する機能があるので、ぼかしを逆にしたいときに使用して下さい。
濃淡のあるオブジェクトを作れば、後はマスクを適用して写真をぼかすだけになります。
2.「不透明マスク」を適用してみる
2.Step1 濃淡のあるオブジェクトを作成
まず、写真を準備。
その上に、濃淡のあるグラデーションを作成。
2.Step2 「不透明マスク」を適用
写真とグラデーションを選択
「不透明マスク」を作成
2.Step3 「不透明マスク」を調整してみる
透明パネルの設定名と動作について下にまとめています。
設定名 | 動作 |
「アートにリンクした不透明マスク」 | 解除すると、写真だけを動かせるようになる。 |
「クリップ」 | チェックを外すと、マスクからはみ出した写真を表示する |
「マスクを反転」 | 濃淡を反転させる。ぼかしが逆になっていれば、ここで変更 |
透明マスクを適用している写真を選択して、①のマスク側をクリックすると、適用しているグラデーションを再度変更可能。
ここで、見た目を再調整できます。
「不透明マスク」をしてから、直感的にぼかしの調整ができるのが「不透明マスク」のメリットです。
3.いろいろなぼかしを作成してみる
3.Type1 写真の1辺のみをぼかすグラデーション
1辺だけのぼかしをつけられるグラデーションのマスク。
白黒のグラデーションを適用するだけなので、簡単に写真のぼかしを実現できます。
グラデーションを修正することでぼかしを調整できます。
3.Type2 円形グラデーション
次に簡単な円形グラデーションのマスク。
3.Type3 「ぼかし(ガウス)」を使用したマスク(拡大・縮小に非対応)
濃淡をつけるオブジェクトを「ぼかし(ガウス)」でぼかす。
これを適用すると、4辺を直角にぼかすことが可能。
「クリッピングマスク」を使用することで、2辺のみのぼかしにも対応。
ただし、拡大・縮小を行うと、ぼかした幅の見た目がかわってしまう。
これは、「ぼかし(ガウス)」が拡大・縮小に合わせて変更されないためである。
3.Type4 「ブレンド」を使ったマスク
「ブレンド」で作成したぼかしは拡大・縮小に対応できる。
白と黒の長方形オブジェクトを図のように配置。
「オブジェクト」メニューの中にある「ブレンド」、「作成」を実行。
「不透明マスク」を適用。
この方法でも、ぼかし(ガウス)同様、直線状のグラデーションを直角に交わらせることが可能。
ただし、直角部分のグラデーションの見た目が、「ぼかし(ガウス)」ほどきれいではない。
3.Type5 線にグラデーションを適用したぼかし
まとめ
お疲れ様でした。
今回は、「不透明マスク」を利用して、写真の周りにぼかしを適用する方法をご紹介してきました。
マスクにするグラデーションの種類が増えると、好みのぼかしを適用できるようになるでしょう。
ご一読いただきありがとうございました。